ハートランドひろしま
すくすく育てる
野菜も地域も、豊かな心も
2008年に発生した中国製冷凍餃子への農薬混入事件をきっかけに、安全・安心の確保に全力を尽くすと同時に、日本の食料自給率の低さや、農業を取り巻く状況についても改めて考えるようになりました。そこで新たな試みとして、「農業生産法人ハートランドひろしま」を設立しました。
4つの目標
ハートランド発足にあたり、4つの目標を定めました。
- 障がい者雇用に取組み、障がい者の働く場の創出による社会貢献。
- 農産物生産をとおした組合員との交流の場づくり。
- 職員への農業体験の場の提供と農業生産体験をとおした農業問題意識の高揚。
- より安全で安心して利用頂ける農産物の生産と供給。
障がいがある人の社会参加を進め、地域に活気をもたらし、農業活性化の一助となりたい・・・。大きな目標に向かって、北広島町川戸地区でスタッフがいきいきと働いています。
3つの農法で安定した生産
フィールド養液栽培
植物に必要な養分を液肥として与える農法。電気を使わず、廃液を出さないことから環境保全型の栽培システムとされます。
26アール
露地栽培
にんにく、大根、白ネギなど、消費者のニーズが高く、イノシシなどの害を受けにくい作物を作っています。
82アール
ハウス土耕
土の畑の上にビニールハウスを立て、ミディトマト、大根を栽培します。
冬は大雪と闘うことも
17.5アール
心の交流
「虫がついた野菜はイヤだけど、無農薬の野菜が欲しい」という消費者の思いに対し、「野菜に虫が付くのは当たり前。一匹づつ手で取るか、安全な範囲で農薬を使うしかない」という産地の現実の間には大きな開きがあります。組合員のみなさんにハートランドひろしまを訪れていただき、さまざまな場面で交流を図り、互いの思いを交換していきます。
顔の見える販売
ハートランドひろしまで生産する野菜は、生協ひろしまの店舗や、宅配のカタログ注文で組合員のみなさんに販売しています。「やわらかくておいしかった」といった声が届きやりがいにつながっています。
地域の一員として
ハートランドひろしまの職員は町内の農業生産法人「せんごくの里」や安芸高田市の「クリーンカルチャー」で研修を受けさせていただきました。また地域の皆さんのご理解を得て農地をお借りしているほか、地域の行事にも温かく受け入れていただいています。
JAとの協同組合間連携
JAグループと生協ひろしまは、同じ「協同組合」として1988年に「協同組合提携強化に関する協定書」を締結し、農業や食に関するさまざまな取り組みを一緒に進めてきました。ハートランドひろしまの設立・運営についても全面的なバックアップのもと、JAグループとの共同事業として現在も丁寧な農業指導をしていただいています。
会社概要
会社名 | 農業生産法人ハートランドひろしま 指定障がい福祉サービス事業所(就労継続支援A型) |
---|---|
所在地 | 〒731-1501 広島県山県郡北広島町川戸3413-2 |
TEL | 0826-72-8911 |
FAX | 0826-72-8912 |
代表者 | 代表取締役 重津 光彦 |
設立日 | 2010年7月12日 |
資本金 | 1,000万円 |
業務内容 | 野菜の栽培及び販売 |
業務内容 |
就労支援A型
障がいがある人と雇用契約を結び、最低賃金を保証する施設です。
社会保険の加入も義務付けられます。国や都道府県、市町村から事業形態に応じた補助金が施設に支払われます。就労支援B型は、雇用契約を結びません。